概要
イタリア(世界第8位の経済大国)は巨額の公的債務(GDP比約140%)により、ユーロ圏のリスク指標として重要です。BTP-Bundスプレッド(イタリア10年債利回り − ドイツ10年債利回り)は欧州市場で最も重要なリスクゲージ。主要な閾値:①120bp以下 — 穏やか、イタリアリスクプレミアムなし。②150〜200bp — 緊張は高まるが管理可能。③250bp超 — 危機的水域、ECBの介入議論とユーロ安を誘発。2011年の欧州ソブリン危機では550bpに到達。④ECBのTPI(伝達保護手段)はフラグメンテーション防止が目的 — ただし発動条件は政治的に議論が多い。⑤イタリアの財政政策発表(EU制限を超える財政赤字)はスプレッドを即座に拡大。⑥BTP-Bundスプレッド上昇は欧州銀行株(特にイタリアの銀行:Intesa、UniCredit)を圧迫しEUR/USDを弱める。⑦イタリアの選挙と政治不安定はスプレッド拡大の恒常的な触媒。このスプレッドをユーロ圏の存続リスクの先行指標として追跡。