概要
イタリアは大きな公的債務負担により、ユーロ圏の重要な脆弱性指標です。BTP-Bundスプレッド(イタリア10年債利回り − ドイツ10年債利回り)は欧州市場の主要なリスクゲージ。主要な閾値:①120bp以下 — 概ね穏やかで、イタリアリスクプレミアムは限定的。②150〜200bp — 緊張は高まるが管理可能。③250bp超 — 深刻なストレス圏で、ECBのバックストップ議論やユーロ安を伴いやすい。2011年の欧州ソブリン危機では550bpに到達。④ECBのTPI(伝達保護手段)はフラグメンテーション防止が目的 — ただし発動条件は政治的に議論が多い。⑤イタリアの財政政策発表、とくにEUルールと衝突する赤字計画はスプレッドを急速に拡大させ得る。⑥BTP-Bundスプレッド上昇は欧州銀行株(特にイタリアの銀行:Intesa、UniCredit)を圧迫し、EUR/USDを弱めることがある。⑦イタリアの選挙と政治不安定は繰り返し現れるスプレッド拡大の触媒。このスプレッドをユーロ圏金融ストレスの先行指標として追跡。